成年後見事務の範囲

成年後見人の事務の範囲は、①財産管理、②身上監護です。

 

1 財産管理

「財産の現状を維持すること」「財産の性質を変えない範囲で利用し、改良すること」「財産を処分すること」を含み、財産に関する一切の法律行為および事実行為としての財産管理も含みます。

 

具体的には以下の通り。

 ● 実印・銀行印、預貯金通帳、年金関係の書類など大切なものの保管と各種の手続き

 ● 年金などの収入の受領や管理

 ● 金融機関との取引

 ● お住まいになるための不動産の維持・管理

 ● 日常生活における金銭管理

 ● ご本人に必要な衣類や生活用具の購入  など

 

2 身上監護

生活・療養看護に関する事務を処理することです。

*注 事実行為としての介護は含みません!

 

具体的には以下の通り。

 ● 病院等の受診、医療・入退院に関する契約、費用の支払い

 ● ご本人の住居の確保のための契約、費用支払い

 ● ご本人の住居の維持、快適な住環境保持のための状況把握

 ● 福祉施設等への定期的な訪問による、ご本人への処遇に対する監視・監督行為  など

 

できないこと

 ● ご本人の日用品の購入に対する同意・取り消し

 ● 事実行為

   →食事や排せつ等のお世話、そうじ、送迎など

    (必要な場合はヘルパーさんなどの専門家を手配します)

 ● 医療行為への同意

   →入れ歯の治療や予防接種、手術に対する同意など

 ● 身元保証人、身元引受人など

 ● 居住する場所の指定

 

QOL(Quolity Of Life:生活の質)に配慮して事務を行います。